ANK YS-11 ラストフライト

レジ番号 型式 搭乗年月日 便名 出発地 到着地 備考
JA8907 B747-400 2003.08.30. JL571 ITM CTS 松井号
JA8772 YS-11 2003.08.30. EL453 CTS MMB
JA8772 YS-11 2003.08.31. EL454 MMB CTS YSラストフライト
JA8360 B767-300 2003.09.01. NH772 CTS ITM



悲しいことですが、8/31を持ってANKのYSが全機リタイアします。この最終便に搭乗すべく、先週の「さよならツアー」に続いて2週連続で北海道に行って来ました。こんなの初めてですが、相手がYSなのでごちゃごちゃ言っている場合ではありません。通常一般売りの航空券は2ヶ月前からの発売ですが、最終便はそれだと不安だったので、知り合いの旅行通に相談したところ、ツアーとして確保すればいい、ということで、スカホでプランを組んでもらって確保してしまいました。案の定一般発売が始まった時点ですでにキャンセル待ちも入れることが出来ない状態だったようです。しかし、3日ほど前に防氷装置のトラブルでフライトキャンセルになったらしく、トラブルが出ないことを祈ります。



8/30



先週末に引き続いて、今週末も北海道へ飛ぶ。今回は伊丹からJALで直接新千歳へ。機材はなんと松井号。機内でCAさんにおねだりしてグッズを戴く。




CTSに着くと早速デッキに上がって撮影。しばらくすればMMBからのYSが戻ってくる。そのYSを待ちながら他の飛行機を撮影。今回は知人から休車になっている古いノートパソコンを拝借してきたので、デジカメ画像データの退避が出来るため、メディアの空き容量を気にせず、思いっきり撮影できる。ほどなくYSが降りてきた。今回も500mmが大活躍。重いけど、今となっては欠かせないレンズです。特にYSのように小さな機体を狙うには、なおさらです。






このYS便が到着すれば次のYSの出発まで少し時間があるので、この間に昼飯を食べる。昼飯の後は昼便のYSを撮影すべくスポット64番近くの公園へ移動。ここでYSの各部を500mmで舐める




ここの公園には多数にマニアが詰め掛けて撮影していました。一度現物を見たいと思っていた「君を忘れないYS−11」の横断幕も掛かっていました。機体の周りがあわただしくなる前に全体を撮影しておきます。夏らしい空を入れての撮影もして見ました。




次の便に乗務される方々も出発前に記念撮影をしておられました。これまで何回か目にした光景です。終わりが近いことを実感させられてしまうシーンでもあります。









出発のするまでの様子も撮影する。これまでも出発の場名は幾度となく見てきましたが、振り返ってみると機体の点検なんかは見ているだけでほとんど撮影していなかったことに気がつき、この期に及んで撮影を始める始末。とにかくいろいろと多くのカットを撮影し、そのままエアステアの格納、ドアクローズ、そしてエンジンスタートまでを撮影。斜面になったところに無理矢理立てた脚立に乗って撮影するので一度落ちそうになったが、スグに体勢を立て直して撮影続行。スポットアウトし、レーダーの横を過ぎて行く時、垂直尾翼がしっかりとYSであることを主張していました。このあと、ターミナルの陰に隠れて見えなくなるまで見送ります。






この後は再びデッキに戻って撮影を続けます。この時はハーレクインのMD−81も飛来していました。




次のYSの到着はデッキから撮影していては搭乗に間に合わないので、仕方なくセキュリティをとおり、ガラス越しに到着を撮影する。いつものデッキより低い位置からの撮影なので、後ろに居るANAB767とちょうど重なった感じになり、また違った写真が撮れました。



いよいよMMBへ向けて出発。ゲートを通ってバスに乗りスポットに向かう。今日の便も同業者が多いようだ。機内からはいつものごとくプロペラを撮影する。座席ポケットに入っている団扇も撮影。今日は乗るのに特に気合が入ります。この音と振動をしっかりと体に叩き込んでおかなければなりませんから。MMBへ降りる前にはいつもの「影」を撮影する。今回は座席が少し後ろだったので、プロペラと重なって影全体が見えなかったのが残念。到着後預けた荷物を引き取って即デッキへ上がる。乗ってきたYSの出発を撮影するのです。デッキに上がったときにはYSにも夕日が当たっていたが、そのうち雲が出て陰になってしまった。



感度を400に上げて出発まで撮影を続ける。しかし更に暗くなってきたので、感度を640にまで上げないと露出がない状態になってきました。コマ単位で感度変更が出来る一眼デジカメは便利です。いよいよYSの出発。搭乗時は、やっぱり撮影会状態。地上係員の方々もあまりうるさくは言わず、大目に見てくれているようです。ありがたいことです・・・・・。この時点で感度は800での撮影を余儀なくされてしまいました。エンジンスタートとなり、500mmで1/125までシャッター速度を遅くして、ブレないように両手でレンズとカメラを押さえ込んでの撮影です。ANKならではの模様が見えるプロペラも、もうスグ見納め。ついついコマ数を多く切ってしまいます。タキシーウェイに向かって向きを変えていくYS。ドアに貼られた「さよならYS-11」の文字をファインダーで追っかけます。かなり弱々しくなった夕日を機体に反射させながら、YSは向きを変えながら遠ざかっていきます。RWYエンドに近づく頃にはいよいよ日が弱くなり、とうとう感度を1000まで上げてしまいました。網走湖をバックに進んでいくYSの後姿に、デッキからは多くの熱いまなざしが向けられていました。




ここでMD−87の降りが一便入って、いよいよYSが上がります。雲の間から夕日が顔を出したので、少し露出が上がり感度を640で切ることが出来ました。1/125で流します。ほとんどぶれてしまいなんとか見れる状態のものが1コマだけ、それでもプロペラは思いっきり流れてくれました。500mmでこれならいい方だと思います。離陸したYSの後ろ姿を追い続けます。スポットの照明灯とも絡めてみます。なんでも良いから少しでも多くのアングルでYSを撮影しておきたい、そんな気分でした。この後西の空に消えていきました。



この後ようやくレンタを借りに向かいます。今回借りるのは新型デミオ。足回りもしっかりしていてなかなかいい感じ。CMでわがロードスターを凌ぐ、というようなことを謳っていましたが、少しは合っていることにしておきましょう。高速のインターによくあるキツいカーブでも、安心してアクセルを踏めるロードスターと簡単に比べてもらうと困るンですけどねぇ。社内の広さはまずまず。しかし、イグニッションのキーホール部分はいけません。フラットです。これはロードスターもそうなんですが、マツダ車の嫌いなところ。トヨタ車のように、凹みをつけて欲しいものです。カーナビを頼りに今日の宿、網走グランドホテルを目指す。ここの名物はなんといっても流氷カレー。早速ホテルのレストランで晩飯にする。流氷カレー、なんとも不思議・・・・・。見た目はクリームシチューのような感じなのだけれど、食べた味はしっかりとカレーの味。もう一つメニューがあり、流氷オムライスがありました。ここ、ホテルとしては、まずまずでしょうか。古そうなホテルですが、冷蔵庫はフリーで使えます。5分ほど歩いたところにコンビニもあるので、早朝出発も大丈夫です。





8/31

いよいよ最後の日になってしまいました。前日コンビニで仕入れた朝飯で腹ごしらえ。今日は札幌在住のK氏が朝一のJAS便でMMB入りしますので、その便の降りを撮影してターミナルへ向かいます。空港までの道はすでに覚えてしまったので、カーナビは一応動かしているものの、確認程度。エアバンで確認するとRWY18なので、アプローチライトの傍で降りを撮影する。その後ターミナルへ向かいK氏と合流。早速YS撮影場所を探しに回る。


RWYは18で変化しない様子だったので、18エンド付近で探す。同業者が多いので、今まで気がつかなかった撮影ポイントも、同業者が立っていることで今更ながら知ることが出来た。18エンド側から草原を少し入ったところに決めて店開きする。上がりは先ほどK氏が乗ってきたMD−90が上がるのだが、降りは本番であるYSまで何も便がない。少し早めにYSは姿を現し、網走湖の上空でライトターンし着陸。



先に到着していたA300の横のスポットに入ります。A300と並ぶと、YSがいかに小さいかがわかります。でも、今日だけはA300の数万倍の熱い視線を受けているハズ・・・・・・。






上がりはYSの前にJASのA300が上がるので、それでだいたいのターン場所を確認。もちろん500mmの出番です。RWYより若干低い位置にタキシーウェイがあるのもアタシ好み。少し上ってくる感じがたまりません。ファインダーを覗きながら震えがきそうでした。






いよいよYSが出発。ゆっくりとこちらに向かって転がってきます。後ろに見えるターミナルのデッキには多くの人たちがYSを見送りにきていました。お約束のターミナルビルに掲げられたMEMANBETSUの文字を入れて撮影





RWYにINTOするところは、先ほどA300で確認したアングルで撮影。シャッター速度を1/200まで落として撮影。しっかりとプロペラをブラすことが出来ました。若干アンダーになったことで、重量感も出せたかな、なんて思っています。ここでも連続撮影枚数の制限に引っかかってしまいました。切れるものなら、何10コマでも連続でシャッターを切り続けたい瞬間でしたけど・・・・・。





この上がりを見送って、ついでに次に降りてきたA320もリタイアが決まっている機種なので、撮影。ターミナルに戻って最終便のチェックインをします。カウンターの置くに掲示されている出発便案内も撮影。自動チェックイン機にもYSの最終日をうかがわせる掲示があるので、それらも撮影します。チェックインカウンターの横ではYS関連グッズの販売を行われていました。プロペラなど、綺麗に加工されているのでいいのですが、ちと価格が高めなので、タイピンしか買いませんでした。伊丹の空の日イベントで販売されるような廃品をちょっとだけ加工した程度の方が安い上に手作りっぽくて良いんですけどね。


この後、昼の便を撮影するために、空港ターミナル横のフェンス際に陣取ります。ここだとスポットインを真正面から撮影できハズで、当然エンジンスタートの儀式も正面から撮影できるはず・・・・・。ちょっと搭乗橋が邪魔なのですが、仕方がありません。まずはスポットインしていたA320の出発を撮影。なんと新造機。5月に乗った201よりも新しい202でした。そのあと、A300、MD−81と出発を見送ります。







13時50分を過ぎた頃空港にYSの爆音が響き、なんと空港上空をパスして行きます。あわてて500mmを上に向けて姿を追います。その後のレフトターンも小さいながら、何とか撮影。500mmの手持ちなので、高速シャッターを切ることになりまして、プロペラは見事に止まってしまいました。





RWYは18に着陸。マーシャラーを手前に入れてスポットインを撮影します。実は正対する位置に入ってくるものとばかり思っていたのですが、少しズレた位置に入ってしまい、残念。下調べが足りないですなぁ、というか、この最後の時に初めての場所で撮影していること自体がダメですね。





500mmでYSの各部を正面から舐めます。各部に古さを感じさせるところがありますが、それがいい部分でもあります。









航空関係の雑誌によく出ている伊藤カメラマンも撮影をしていました。










いよいよ出発時間も近くなり、いつもと同じように準備が進められます。エアステアが格納され、ドアクローズ。

そのあとエンジンスタートの儀式が始まります。いつも悩むこのシーンの撮影、長玉でコクピットをアップにするか、地上職員をアップにするか、はたまた両方を入れて撮影するか・・・・・・。ここでのこのシーンの撮影は最初で最後ですので、500mmでのアップ撮影をベースに間に合いそうな場合は短いレンズに付け替えて、とにかくいろいろと撮影しました。300mmあたりだとコックピットと地上職員との両方を入れて撮影できたのかも・・・・。でも、アップの方がそれだけ迫力が出るのでヨシとしましょう。














エンジンスタートしたYSは目の前でくるりと向きを変えてRWYエンドへ向かってタキシングしていきます。






両サイドにまっすぐに伸びた水平尾翼が印象的です。
離陸しているところも撮影したのですが、ブレが怖くて1/1250で切ってしまい、見事にプロペラが止まってしまいました。いい具合に太陽が当たったのに、残念・・・・・・。





この便を見送った後、次のYS便まで時間があるので、場所を移動しRWY36エンドで少し撮影します。そこで恒例のレンタカー撮影をして、その車を返却。








必要ない荷物を預けてデッキに上がり、最終のYS便を待ちます。ほぼ定刻に空港の西側に姿を現したYSは、綺麗に夕日を浴びながら、いつもと同じように網走湖上空でターンして降りてきました。これがMMBでの最後の着陸です。




一旦目の前を通り過ぎたYSがタキシーウェイに入ってこちらへポートサイドが見えたときです。機首付近になにやらメッセージのようなものが書き込まれているではありませんか。それを我々に見せてくれているのか、気のせいか、少しゆっくりしたペースでスポットインしてきます。目頭が熱くなるのがこらえきれなくなりそうでした。こんなラストは初めてです・・・・。でも、気を取り直して、とにかく撮影を続行。



ここから便出発まで、あまり時間がありません。スポットインを見届けてスグにカメラやレンズを片付けて、セキュリティチェックに向かいます。同業者が多く検査に時間が掛かっているようですが、他の便がない時間なので、思ったよりはスムーズでした。

恒例の搭乗券撮影を済ませ、ほどなく搭乗開始。改札口のスグ先では最終便の搭乗記念品が配られていました。5/31の丘珠最終便でも配布された日本酒とマスのセットです。






スポットに出るとまたまた撮影会状態。でもこれが正真正銘の最後の定期便撮影です。コクピットの窓には日の丸とANKの旗が、荷物運搬用のトレーラーには「さよならYS−11」の横断幕も掲げられました







デッキは最後のYSを見送る人で鈴なりです。出発時間も迫り、地上職員に促されて乗客(と言ってもほぼ全員がマニア)が乗り込み、いよいよ最終便が出発します。出発前にも相変わらず撮りまくります。ドアに貼り付けられた「さよならYS−11」のステッカーも改めて撮影。

となりのスポットにいたMD−87もついでに撮影。





いつもと同じ出発前の妙に静かな機内に響くエアステアを格納するモーターらしき音。機外では、たぶんいつもと変わらない、でもこれで最後になるエンジンスタートの儀式が行われているハズです。両サイドからエンジン音が聞こえるようになってすこし経つと、エンジン音が更に大きくなり、いよいよRWYエンドへ向かってタキシングを開始します。安全設備のデモを見るのもいつもと違って気合が入ってしまいます。今日のRWYは18で朝から変わらず。RWYに入りいよいよ最後の離陸の時が来ました。エンジン音が更に大きくなり、機体が動き始めるとぐっとこみ上げるものが大群で襲ってきました。今でもこの瞬間を思い出すとウルウルきてしまいます・・・・・。デッキや外周ではいつもの何倍もの熱い視線が最後の離陸をするYSに注がれていることでしょう。離陸後は右へ旋回し、少しずつ高度を上げていきます。機体に反射している夕日がエンジンカバーに反射してたまらなく綺麗でした。この便は座席がヨメと通路を挟んで向かい同志に離れてしまいまして、二人とも通路側だったのですが、逆に機内の様子がよく見えたのでよかったと思います。機内は最終便恒例のファンからのサイン帳、ログブックが多数CAサンに託されているようです。ドリンクサービスやポストカードの配布もありました。5種類のポストカードのうち、とうとう1種類だけ手に入れることが出来ませんでした。残念。今回戴いたポストカードは以前戴いたものと紙質が変わっていまして、増刷したものだと思います。コクピットからもラストフライトであることが告げられ「残り少ない時間では有りますが、YSのフライトをお楽しみ下さい」と締め括られました。普段はあまり飛行中の機内では席を立たないのですが、今回は一番後ろまで行き機内を撮影して見ました。滑り込みでなんとかチケットをゲットした知り合いが一番後ろに乗っていましたので、彼を記念撮影しておきます。こんな出来事やること盛りだくさんの機内でしたから、1時間なんて「あっと言う間」です。残った時間はしっかりと座席に座って全身でYSの世界にのめり込みます。目を閉じて音と振動を忘れないように体に叩き込んでおかなければなりません。そうこうしている間に降下をはじめ、ラストフライトはいよいよ最終の着陸態勢に入っていきます。右手に街の明かりを見ながら左へ旋回し、どんどん高度が下がっていきます。タッチダウンした瞬間、搭乗客から機内に拍手が巻き起こりました。これも涙をそそります。ここからターミナル裏側の64番スポットまではちょっと長いタキシングです。この時は「このままずっと乗っていたい」って真剣に思いました。ここ千歳でもあちこちから熱い視線がこのYSに注がれているはずです。独特のダートサウンドでその存在を自己主張するYSですから、たとえ暗いところを動いていても、居場所は判る人には判るハズです。もう少しでスポットに到着か、と思われた時、YSが一旦停止します。ここでコクピットの窓を開け、旗が掲げられたのだと思います。少ししてタキシングを再開しスポットに到着しました。予想通りスポットライトを浴びてのスポットインです。

到着後はセレモニーが予定されていました。搭乗時に受け取った記念品の中にセレモニーの案内が入っていまして、パイロットからの挨拶や機体への寄せ書きなどが予定されていました。降機するとセレモニーに参加する乗客とそうでない乗客に別れ、参加しない乗客はそのままバスに乗ってターミナルへ向かいました。


その後はセレモニーが始まり、ANKの支店長挨拶に続いて現在YSの運行に携わっているパイロットの方々13名がズラリと並び、代表で何人かの方が挨拶をされました。このパイロットの中には本日付でYSとともにリタイアされる方もおられました。この後最終便の乗員、乗客、ANKの関係者で記念撮影です。この時の模様はANKのWebでも公開されていますし、月間エアラインの2003年10月号にも写真が掲載されています。これ伊藤カメラマンが撮影したものだと思うのですが、確か2度撮り直しをしたものです。ちなみにアタシはこのエアラインの20ページに掲載されている集合写真の中で一番後ろの列で、右側でウチワを持っています。探してみて下さい。



機首部分へみんなからの熱いメッセージが次々と書き込まれていきます。ご神体への書き込みは気が引けるのですが、アタシも最後の方に少しだけ書かせて戴きました。今回同じ便に乗ったK氏もメッセージを書き込んでおられます。







約40分のセレモニーもあっという間に終了が近づきます。せっかくのランプショットチャンスなので、D100に内臓のストロボを使って機体をすこし撮影します。YSが大きいのと、暗いので光量が充分ではありませんが、この際仕方がないでしょう。係員からセレモニーの終了が告げられ、後ろ髪を引かれながらバスに乗ってターミナルへと向かいました。




そのバスの中では、たまたま近い場所にANKの方が乗っておられ少しだけお話をきくことができました。このセレモニーが制限区域内での開催なので、当局との調整にかなり苦労されたとのこと。5月の丘珠では関係者だけの参加であったので、今回は乗客も参加してみんなでYSとのお別れができるように出来ないか、ということでこのような内容になったこと、など・・・・。こういった方々の準備があって初めて開催できたセレモニーであることを再認識し、感謝すると共に、みんなのYSへも思いの強さも実感した時でした。実はこのラストフライトのCTS到着時間が遅い設定だったため、仕方なく月曜日の午前中の仕事を半休にして千歳で一泊して帰ることにしましたが、もし乗り継ぎが可能な時間の到着だったら、そのまま乗り継ぎ便で帰る段取りにしてしまっていたところでした。実際のところ、こんなにすばらしいセレモニーに参加できたので、半休して大正解でした。


ターミナルに出てラストフライトの後ろの席に乗っていた知人の車に乗せて貰って先ほどのYSを今度はフェンスの外側からバルブ撮影します。脚立の一番上の段に乗ってそれでも高さが少し足りないのですが、何とか撮影できました。ここにはYSのラストを見送りに来たファンが大勢いて、それぞれに撮影していました。ここでしばらく撮影した後、千歳市内まで行き晩飯を食べ宿まで送ってもらいました。






9/1

宿を7時に出る車で空港まで送迎してもらいます。ここのホテルはこのようなサービスを実施しているようで、けっこう助かりました。ちょうど8時発の飛行機に乗る予定だったので、ちょうどいい出発時間でした。空港に付いてもあまり時間に余裕は無いのですが、速攻でチェックインしたあと要らない荷物を預けて、再び64番スポット横に向かいます。順光が綺麗に当たり美しい最後の姿を拝むことが出来ました。JA8772クンに最後の挨拶をして急いでターミナルに戻ります。B767−300に乗って伊丹へ。一旦帰って、なんとか午後一番の出勤に間に合いました。会社に着くといきなり現実に引き戻されたような気がして、つい数時間前まで北海道にいて、YSを見ていたのが信じられない気持ちでした。今頃羽田に向かって飛んでいるYSに思いを馳せながら・・・・。たまにはこういうギャップを体感するのもいいかもしれません。


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